命宮に天同星(てんどうせい)がある人

紫微斗数

はじめに

風月先生、天同星ってなんですか。てんどうといえば、演歌歌手のてんどうよしみですか。

風月
風月

良い気づきですね!この記事をよめば、そんな平和と芸術の星である天同星について理解できるようになるよ。

八方美人で天然気質の芸術肌

天同星は温厚な星です。

ほかの星の条件がいい場合には健康に恵まれ、性格も善良で他人にもよく奉仕します。精神的にも安定しており生活も安定しやすい傾向です。

ただし、この星は環境次第では怠惰な面もあらわれますから、意識して生活を律することが大切です。

名称区分陰陽五行キーワード
天同星南斗4星陽の水星平和・慈悲・協調・人気者・楽観的・ユーモラス

命宮に天同星を持つ人の性質

命宮に天同星がある人は、謙虚で礼儀正しく温和な性格のため、どこに行っても歓迎されます。度量は寛大ですし、社交的なところから、人を喜ばすユーモアもそなえています。人と衝突することはめったにありません。

好奇心が旺盛で、色々なことに首を突っ込まずにいられないので、多芸多才といえますが、一芸に秀でることはやや難しそうです。また、いやなことから逃避しがちな一面ももっているのも天同星の特長です。それでも楽天家であり、なおかつ対人関係に恵まれやすいので、欠点を補っても余りある運気の持ち主です。その証拠に人から恨まれたりするこもなく、困った事態に直面しても援助される場面が多々あります。

男性の場合は、ひとつの仕事を続けることが苦痛であるかもしれませんが、実力者からの援助を受ける運が強く、生涯敵をつくることなく友人や目上から引き立てられ、安らかな人生を送ります。
女性の場合は、魅力的な雰囲気や容姿で、若い時から男性の注目を集めます。賢母というより、愛すべき妻というタイプです。

容姿

・やや頼りない感じがするものの柔和でさわやか
・色白で肌の艶感が良く、ややふっくらしている
・目はそれほど大きくないが、目元はすっきりと整っている
・和風な雰囲気

長所

・謙虚で温厚であるため、何事につけても平和主義でのぞみ、争いを起こしにくい
・女性の場合は、美人でなくともさっぱりとした顔をしているため、男性から人気が高い
・多芸多才(広く浅くといったタイプ)
・文章の星なので文学や音楽などの芸術的な才能を持つ人が多い
・人あたりの良さから友人知人に恵まれ、敵もつくらない
・ゆるやかな金運があり、かりにお金を稼いだとしても人から妬まれない

短所

・温和な性格が裏目に出て、優柔不断になりがち
・事なかれ主義となりやすく、困難から逃避しやすい
・集中力が欠けやすく、飽きっぽい性格から物事が続きづらい
・桃花(色恋)の意味もあるため、凶星と多く出会う時期は不倫や叶わぬ恋をしやすい

命宮に天同星がある人の適職

  • 一般小売業、マスコミ関係、セールス、事務一般
  • ホテルマン、旅行代理店、ツアーコンダクター、といったサービス業全般
  • ファッション、デザイナー、スタイリストなど芸術的なセンスを生かせる仕事
  • 接客、銀行マン、飲食業、秘書といった人と接する仕事

命宮に天同星がある人の恋愛

若い頃は夢を見て手の届かない恋愛をしがちで、年の離れた人を好きになったりします。強い人に守ってもらいたい願望があるので、女性は若くして結婚する傾向があります。

命宮に天同星+太陰星

非常にやわらかい感じとなります。どちらも平穏な星のため、人を蹴落とすような仕事のスタイルには向きません。自営であっても会社員であっても、あまり現実の利を追わずに精神的に充足したスタイルを人生の目的とすべきです。また、太陰星の輝度が高い場合は、その福分もあつくなります。反対に太陰星の輝度が低い場合はやや落ち着きに欠けます。

命宮に天同星+巨門星

物事にこだわりやすく、内面的な面も強くなります。余計な一言で人を傷つけて誤解を招くおそれがあるので注意が必要です。天同星の社交性と巨門星の聡明さを生かした仕事なりライフスタイルを構築できると吉。若年期は苦労が多いですが、中年を過ぎて運が開けます。

命宮に天同星+天梁星

天同星は情感の星、天梁星は統率の星です。この組み合わせを「機月同梁格」(三合に天同、天機、太陰、天梁がまざること)といって吉を招きやすい傾向にあります。また、聡明で何事にも熱心に取り組むため、専門職や特殊技能をもつと成功します。人の面倒見がよく、リーダーシップを発揮するようにもなります。

まとめ

以上、命宮に天同星がある人について解説しました。

その温厚な雰囲気から、気づけばムードメーカーとして周囲に愛される存在の天同星。

事業経営など競争の激しい職場や環境は適しませんが、それを伴わない職業や生活スタイルを構築すれば良好な星といえるでしょう。また、天同星は意外にも桃花(色恋)的要素もあるため、いったん火が付くとアバンチュールに溺れることもあるので注意が必要です。

天同星の長所と短所をふまえ、より自分らしい生き方を選択していかれることを心より願っております。

参考文献

  • 紫微斗数推命術(鮑黎明)
  • 紫微斗数占星術奥義 (東海林 秀樹)
  • 完全マスター 紫微斗数占い(東海林 秀樹)
  • 生まれてきた意味がわかる 紫微斗数占い入門(中島多加仁)
  • 紫微斗数占い実践鑑定メソッド~生まれた時間で知る究極の東洋占星術~(中島多加仁)
  • 【秘訣】紫微斗数1 命盤を読み解く(張 玉正、 林 秀靜)