性別で異なる重要な宮

紫微斗数

こんばんは、風月(ふうげつ)です。

かつての紫微斗数は、
相談者様の性別によって、
重要視する宮が異なる
とされておりました。

男命は、財帛宮(財運)と官禄宮(職業運)を重視するのに対して、
女命は夫妻宮(結婚運)と福徳宮(福分)を重視します

これは、男性の一生において、
どういう仕事に適するかを知り、
経済的基盤を築くかがいかに重要であるかということを考えれば当然でしょう。

また、女性の一生の幸不幸は一に結婚にかかっているという点からして、
これもまた当然のことだと思うのです。

紫微斗数推命術 鮑 黎明 昭和55年

確かにかつては男性が外に働きに出て、
女性は家を守るような風潮でした。

しかし時代は令和。

総務省統計局の「労働力調査(詳細集計)」によると、
2020年は共働き世帯が1240万世帯、専業主婦世帯が571万世帯。

今では共働き世帯が主流となっており、社会保険の適用も拡大され、
ますます働く女性は増えると考えられるでしょう。

資料出所
総務省統計局「労働力調査特別調査」、総務省統計局「労働力調査(詳細集計)」

紫微斗数が成立した当時は、
男尊女卑の封建的な社会背景が色濃く残っているため、

個人主義的な思想の現代においては、ここを改めなくてはなりません。

では、どのような順で見ていくと良いのでしょうか。

STEP1:命宮
命宮は相談者様の性格や思考パターン、先天運を表すため、
他の宮への影響を常に与えます。
なので、いの一番に命宮を見ます。

STEP2:財帛宮(財運)と官禄宮(職業運)
今や男女ともに社会で活躍する時代。
安定した人生を歩むためにも、
ある程度の財は男女関係なく必要である
からです。

STEP3:遷移宮(移動運)
一歩外に出た時の運を見る宮です。
新型コロナウイルスの蔓延により、自宅で過ごす時間は増えたものの
やはり外出というのは生きていく中で避けては通れないからです。

また、命宮と対宮の関係にあるため、
他者からから見た相談者様の印象をも鑑定することができるからです。

上記は三方四正(さんぽうしせい)とも言われ、
自分自身・お金・人生という
共通のテーマで、
お互いに影響し合っております。

あとは相談者様それぞれの価値観で、
残る宮を見ていけば良いのです。

このように、時代とともに鑑定の仕方も変わってきます。

現代においては男女における各宮の重要度は変わらず、

その変わり各個人の価値観において、
重要視する宮を選択していけば良いのです。

紫微斗数は大変歴史の長い占術ですので、

その時代に合わせて鑑定の方法も
アップデートしなければと思います。