鑑定に出生時間は必要か不要か

その他

こんにちは。風月です。

最近、私の中である種の壁にぶつかるようになりました。

それは、「生まれた時間が分からない問題」です。

命術は紫微斗数を頼っている自分にとって、相談者様の生まれた時間が分からない場合は、手相かタロットのみでの判断となり、アドバイスも抽象的になってしまうのが自分の中での課題でした。

特にご年配の方や男性の方は、生まれた時間が分からないことが多いです。

とはいうものの、寝相(※1)によって出生時間を推測することも可能ですが、あくまでも推測であるため、やはり決定打に欠けてしまいます。

そもそも日によって寝方って変わりますしね。。

寝相による出生時間の推測方法

・あおむけに寝るのが好きな人
午後11-午前1時、午前5-7時、午前11-午後1時、午後5-7時

・横に寝るのが好きな人
午前3-5時、午前9-11時、午後3-5時、午後9-11時

・うつぶせに寝るのが好きな人
午前1-3時、午前7-9時、午後1-3時、午後7-9時

紫微斗数推命術 鮑黎明 (著)

そこで今回は出生時間について、紫微斗数と算命学の両方から考察していきたいと思います。

紫微斗数においては出生時間は必要

たとえば四柱推命などは、時間が分からない場合でも年柱・月柱・日柱のみの3柱で簡易的に占うことも可能ですが、紫微斗数においては出生時間が分からなければ命盤を出すことができないため、占う事自体ができなくなってしまうのです。

そこで、「へその緒の入れ物」あるいは「母子手帳」に記載されている、正確な出生時間が紫微斗数の鑑定においては必須となります。

正確な出生時間さえわかってしまえば、
・あなた自身の性格
・財運や職業センス
・どんな環境に適しているか
・恋愛運
など、細かく分析することができます。

質問者様の一生分の使命やなすべきこと、そして前世からの試練を紫微斗数で導きだすことができます。

これほど優れた占術であるにも関わらず知名度が低いのは、出生時間が分からなければ鑑定自体が不可能という、ある種の致命傷をもっているからなのかもしれません。

算命学においては出生時間は不要

次に、算命学の鑑定において出生時間が必要かどうかですが、

答えは簡単「必要ありません」

なぜなら、算命学においては自然の法則が原点にあるためです。

どういうことかといいますと、

年…地球の公転周期

月…月の周期

日…地球の自転周期

と、それぞれ自然(宇宙)の法則に従ってつくられた単位でありますが、時間に関しては人間が1日を分かりやすいよう分割したのが時間の始まりと言われているためです。

よって、算命学においては時間はあとから作った人為的なもののため、使用しないのだそうです。

まとめ

今回は、紫微斗数と算命学を「出生時間」という観点で横断して考察してみましたが、どちらが優れていてどちらが劣っているという話ではありません。

それぞれの占術には長所・短所があるので、鑑定の際は必要に応じて上手に横断できればと常々考えております。

最後に、これは占い全般に言えることではありますが、鑑定の際は、実際の生年月日と時間でないと意味がありません。なぜなら、そこにいない他人を占うことになるからです。

昔の方は、生まれた日時と戸籍上の日時が異なる場合があります。(例えば3月末生まれを4月はじめとしたり、閏年生まれをその前後の日付にしたりという風に)

その際は戸籍上の日時ではなく、実際におぎゃーと生まれた日時を採用し鑑定します。

なぜなら、その産声をあげた瞬間から、人間は自然界の様々なエネルギーの影響を受けているからです。そう考えると、占いとはとても神秘的で、ロマンあるものと思いませんか。