命宮に天機星(てんきせい)がある人

はじめに

天機星は神経質で移り気な知識人

天機＝「天の機密」という意味で、この世のあらゆるものの知恵をあらわします。

天機星は北斗主星である紫微星の隣に位置します。そのため、必要な情報をリサーチするなどの参謀役として活躍します。天機星は多くの書を読み、あらゆる学問に通じた哲学者です。

また、神秘学をはじめ医学にも造詣が深く、この星が入る宮が良好な場合は、財と名誉を得られます。

名称	区分	陰陽五行	キーワード
天機星	南斗3星	陰の木星	学問・精神・情報・参謀・神経質で移り気な知識人

命宮に天機星を持つ人の性質

命宮に天機星がある人は、奉仕的な精神が強く、トップに立つより補佐役で輝きます。頭の回転も速く、物事の処理能力も高いです。

自己の利益のために知恵を操る面も見られ、一度に多くの計画をしすぎることも特徴です。器用ですから技術や情報、IT系はもちろんのこと、占術、哲学、宗教の世界の方も多いです。

また、天機星は意外にも変動の星です。仕事や住居も安定せずよく動きます。

命宮に天機星がある人の適職

• 手先の器用さを活かした技術職、専門分野(コンピュータ、IT系、芸術、文化)
• 抜群の企画力を活かしたプランナー、編集者
• 精神性を活かせる仕事(宗教関係、占術家)
• 知識を活かせる研究、教育職、事務職、公務員

命宮に天機星がある人の恋愛

元々が世話焼きさんなので、恋愛でも相手に尽くしてしまう傾向があります。

命宮に天機星+太陰星

非常にロマンチックで、男性は繊細で過敏な人が多く、女性は容姿端麗な人が多いです。この配置は財帛宮に天同星、官禄宮に天梁星が入るので公務員やデスクワークの仕事が合います。(営業は難しい)

また、若いときよりも中年以降に運気の落ち着きや成功の可能性が高くなります。表現力も豊かですから異性にモテますが、条件の悪い場合は異性問題が生じやすくなります。

占術、宗教、哲学、神秘学に傾倒する人も多いです。

命宮に天機星+巨門星

この組み合わせの特徴として、若い時期に苦労しやすく、人によっては中年期まで苦労が続く人もいます。しかし、一度何かのきっかけをつかむと成功に結びつく人もいます。巨門星は研究熱心で、ストレートに言葉を発するあまり失敗があるので注意です。(一言多いことが癖)

男女ともに弁舌が冴えますが、女性の場合、心理的過敏さと感情の起伏の激しさから家庭生活に問題を起こしやすいです。天機は変化の星、巨門は浪費の星です。ある程度の貯蓄ができたら、不動産や定期預金、積立投資にまわすと良いでしょう。

命宮に天機星+天梁星

才能は豊かで温和な人が多いです。天機星と天梁星が同宮することで、頭の良さと機敏な部分が出て、
さらに分析力が優れます。また、機月同梁※(きげつどうりょう)と呼ばれ、頭脳明晰で参謀役で成功します。

企画、秘書、接客、公務員にも適正があります。

しかし、夫妻宮に巨門星が入るので結婚生活では舌禍(言葉による災い)に注意です。晩婚か、年齢差のある結婚が安全です。

まとめ

以上、命宮に天機星がある人について解説しました。

頭の回転の早さは14主星の中でもピカイチですが、それゆえに取り越し苦労も多い印象です。天機星の長所と短所をふまえ、より自分らしい生き方を選択していかれることを心より願っております。